【ライフ】目からウロコ!な生活お役立ち情報をゲットしよう

 突然ですが「アーチ干し」ってご存知ですか?洗濯物が通常より早く乾く干し方なんだそうです。角ハンガーの両端に長い衣類を吊るし、中央に向かって短い衣類を吊るします。こうすることによって、室内干しでは通常より約30分乾燥が早まるそうです。理由としては「両端の長めの衣類に風が当たりやすい」「洗濯物の水分蒸発がしやすい」「アーチ下部に大きな空間があるため、風が通りやすい」などのことが挙がりますが、コンピューターシミュレーションによると、洗濯物付近に下降気流が発生していることが判明しました。下降気流によって生じた風が乾燥を早めていると推察されるようです。シミュレーションの経過は動画で一目瞭然で、目からウロコ、といったところでしょうか。室内干しが頻出する梅雨時には、とても重宝される知識といえるでしょう。

 上記はすべて、日用品メーカーのライオンが運営し、ホームページ上で展開されている「Lidea」から引用したものです。「ライオン快適生活研究所」が中心となり、暮らしに役立つ知恵や情報を共有する生活情報メディアで、主婦を主なターゲットに2014年10月にスタート。各分野で研究キャリアや専門知識を持つ「マイスター」を前面に出して発信していることが特徴的で、テーマは同社商品が扱う「オ-ラルケア(口内の健康)」「ヘルスケア(体の衛生、健康、美容)」「洗濯」「リビングケア(住居の清潔)」の4つ。会員になればキャンペーンの参加や、コメント欄の投稿が可能ですが、コンテンツの閲覧は非会員でも自由です。各コンテンツが分野ごとに分かりやすくリンクにまとめられ、記事だけでなく、動画もアップされている場合が多く、分かりやすく楽しみながら暮らしのヒントを得ることが可能になっています。

 ところで今、Googleで「洗濯物の干し方」や「かばんの洗い方」「幼児の歯磨き方法」などと検索すると、ただちにはLideaなどの情報には到達しません。専門家の記事は別として、個人のブログや掲示板の意見を要約したものなど、根拠に乏しいものや出所がよく分からない眉唾ものまで、“生活の知恵”があふれている状況です。玉石混交がネット情報の性質だからこそ「Lidea」の存在価値が高まるといえるでしょう。

 ライオンのLidea担当者によりますと、現在のコンテンツ総数は約500。発足当初からマイスターや映像コンテンツが登場しており「専門家が信頼できる情報を発信していることがLideaのこだわりです。専門家であるマイスターの提案をもとに、季節性やトレンドを加味し、生活者が『分かりやすい。やってみたい』と思ってもらえる記事を目指しています。曜日は不定期ですが、新コンテンツは基本的に毎週発信しております」とのことでした。現在のLidea会員は主に30~40代の女性で、5月と12月にページビューが増える傾向にあるのは、掃除や洗濯のニーズが高まることが要因と考えられています。また、記事が小売店の企画販売に活用されることもあるそうです。

 Lideaのような生活情報メディアは、他の日用品メーカーでも展開されています。自分の周囲を見渡すと、えてして一人暮らしの学生や独身男性は、生活情報の入手を簡単なネット検索で済ませてしまう傾向にあるように思います。ほんの少し興味を持って、メーカーのホームページから信頼できる、役立つ情報を手にしてはいかがでしょうか?「今の時代は、メーカーが伝えたいことを一方的に発信してもお客様とコミュニケーションを図るのは難しいです。そこで、皆さんが必要な情報を提供することから、コミュニケーションを活性化していきたいと考えています。将来的にはLideaから得たデータを活用し、新製品開発にもつなげていきたいです」と述べたLidea担当者の言葉は、生産者と消費者の実に幸福な関係だと、筆者は考えています。(デイリースポーツ・山本鋼平)

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