【スポーツ】レスリング山口野人に学ぶ

 レスリング男子フリースタイル97キロ級世界選手権代表の山口剛(26)=ブシロード=が、12月の全日本選手権で4連覇を達成した。3月にカザフスタンで行われる16年リオデジャネイロ五輪アジア予選への出場権を獲得し、そこで2位以内に入れば五輪代表に内定する。リオ切符獲得に向けて“意外性”という新たな武器の取得に励んでいる。

 9月の世界選手権(米ラスベガス)では初戦で惨敗。「リードしていたのに逆転されるという最悪の負け。そこから、あらためて自分の武器は何かを考えた」。パワーだけでは世界に負けてしまうことを痛感し、もともとは84キロ級だったスピードを生かす方向性を確認。加えて、五輪経験者でもある“野人”の助言からヒントを得た。

 世界選手権が終わってから、92年バルセロナ五輪男子フリースタイル100キロ級代表のプロレスラー中西学(48)にも指導を受けた。新日本プロレスの道場で打ち込みなどを行い、「中西さんは右構えなのに左の攻撃にいったりとか意外性を学んだ」と山口。「常識外れというか、セオリーからは外れている技でも国内や世界で勝ちにつながることを学んだ」と“野人殺法”に目を丸くした。

 全日本選手権にも応援で駆けつけた中西は「これから挑戦者として、山口の怒濤(どとう)の大逆転劇が始まる」と予告。国内では4連覇を達成したが、中西が伝えたかったのは王者のプライドをかなぐり捨ててでも勝利にすがりつく貪欲さだった。

 「まともなことをやっても勝てないときがある。『追い込まれたら、なりふり構わず勝ちにいけ』と(伝えた)。相手の顔面にタックルしてもいい。俺も五輪が決まったときはいろんな技を出して“邪道”とも言われたよ」

 日本選手にとって重量級は鬼門となるが、野人の助言を得た山口が、土壇場でどんな技を繰り出すかに注目だ。(デイリースポーツ・藤川資野)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス