照ノ富士、初日は碧山と対戦

  「大相撲名古屋場所」(7月12日初日、愛知県体育館)

 日本相撲協会審判部は10日、愛知県体育館で取組編成会議を開き、大相撲名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)の初日と2日目の幕内取組を決めた。平成生まれで初めて大関に昇進した注目の照ノ富士(伊勢ケ浜部屋)は初日に西前頭2枚目の碧山(春日野部屋)、2日目に東前頭3枚目の勢(伊勢ノ海部屋)と対戦する。

 プレッシャーも緊張も、勢いに乗る新大関には全く無縁のものだ。いよいよ新大関として迎える本場所を直前に控えても、「プレッシャー?ないよ。緊張?してない。いつも通り」と笑い飛ばした。この日は新調した黒い締め込みを着けて、小結宝富士、幕内誉富士と15番取って14勝1敗。右四つに組んでも、左四つに組んでも地力の違いを見せつけるような内容。先月29日の番付発表後は「調子が上がってこない」とボヤいていたが、「見ていてどうでした?」と報道陣に逆質問するほどで、自分の口からは言わないものの、仕上がりには自信をのぞかせている様子だった。

 新大関として初陣となる初日の相手は碧山に決定。くしくも優勝を決めた5月の夏場所千秋楽と同じ相手と当たることになった。「誰でもいい。いつかは当たるんだから」と気にする素振りは見せないが、4戦4勝と対戦成績もいい好相性の力士だけに不安はなさそう。ただ、2日目の勢戦は過去2戦2敗とあって、「勢関は苦手ですよ」とややネガティブなコメント。とはいえ、最近6場所は対戦がなく、現在の照ノ富士は平幕時代とは別人だけに参考にはならないだろう。

 歓喜の初優勝、そして大関昇進と慌ただしい日常が続いたが、「自分は変わっていない。周りの見る目が変わっただけ」とマイペースを貫いてきた。それでも、協会の公式行事に出席する機会が格段に増えて、「応援してくれる人が多くなった。恩返ししたいね」とキッパリ。06年5月場所の白鵬以来となる、昭和以降7人目の新大関Vへ向けてスタートからエンジン全開で突っ走る。

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