J1柏 22歳の伊東リオ五輪へ新境地

「明治安田生命J1、柏1-2浦和」(27日、日立柏サッカー場)

 甲府から完全移籍で加入した大卒2年目のDF伊東純也(22)=柏=が開幕戦でフル出場を果たした。昨季はアタッカーとして30試合4得点を挙げたが、今季はメンデス新監督の下、右サイドバック(SB)にコンバートされた。

 開幕戦では不慣れなポジションながらも奮闘。快足を飛ばした攻め上がりを見せ、前半34分にはカットインから左足でミドルシュートも放った。守備でも一対一で意外とも言える強さを発揮。「一対一は得意なので、そこは攻守に負けられない」と胸を張った。

 「スペースもあるし、思い切って行ける。サイドでフリーで受けて、攻撃の起点になったりすることはSBの醍醐味(だいごみ)」と新境地に高いモチベーションで挑んでいる。視察に訪れたU-23(23歳以下)日本代表の秋葉忠宏コーチも「(守備で)幅を取ったり、絞りの部分でまだまだやることはあるが、面白いですね」と関心を示した。

 93年生まれのリオデジャネイロ五輪世代で、昨年11月の平塚合宿ではU-22(22歳以下)日本代表候補に初選出されている。8月の五輪本大会に向けては「1試合1試合全力でやるだけ。SBとしても自分の強みを出せると思うし、今は頑張っていこうと思う」と控えめに意気込みを示した。

 1月の五輪最終予選で活躍したDF室屋成(21)=FC東京=が左足骨折で全治3カ月と診断され、昨年4月に右膝を手術したDF松原健(23)=新潟=も開幕戦でベンチから外れている。右SBの定位置争いで伊東が一気に頭角を現す可能性もある。

 柏では伊東に加え、GK中村航輔(21)、DF中谷進之介(19)、山中亮輔(22)、MF秋野央樹(21)が、浦和もDF遠藤航(23)、MF関根貴大(20)と両チーム合わせて7人のリオ五輪世代がピッチに立ち、五輪イヤーのJリーグ開幕戦にふさわしい熱戦を演出した。

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