ハリル監督 若手の出場時間の短さ問題視

視察後、手倉森監督(左)と話し込むハリルホジッチ監督(撮影・佐藤厚)
2枚

 「練習試合、J2京都2-1U22日本代表候補」(26日、京都市内)

 16年リオデジャネイロ五輪を目指すサッカーのU-22(22歳以下)日本代表候補が合宿最終日にJ2京都と練習試合(45分×2)を行い、1-2で敗れた。0-2の後半43分、同代表初選出の高卒新人FW鎌田大地(19)=鳥栖=の左クロスにMF前田直輝(20)=松本=がダイレクトで合わせた。

 同代表を初めて視察した日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は「こういった試合で判断するのは難しい。何人か面白い選手は見つけた。より良いチームにするには時間がかかる。彼(手倉森監督)のアイデンティティーを植え付けるには、たくさんトレーニングをしないといけない。テクニック、タクティク、フィジカルとも伸びる余地はある」と、若手の成長に期待を寄せた。

 一方で若手世代のJリーグにおける出場時間の短さを問題視した。「メンバーのほとんどはJリーグで試合に出ていないと聞いた。この年代はたくさんプレーしないといけない。若い選手を信頼してプレーさせなければいけない」と、Jクラブの起用方針にも苦言を呈した。

 今合宿に招集されたメンバーで、所属チームの先発メンバーに常時、名を連ねている選手はDF岩波拓也(21)=神戸、鎌田らほんの一握り。FW鈴木武蔵(21)=水戸=も出場機会を求めて新潟から水戸へ期限付き移籍したばかりだ。試合後、ハリルホジッチ監督と話し込んだ手倉森監督も「『試合に出ている選手と出ていない選手の違いがはっきり分かる』と指摘された」と明かした。

 ハリルホジッチ監督は25日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)柏-広州恒大(中国)戦を視察したことにも触れ、「あの試合を見る限り、多くの疑問を抱かなければいけない。日本の国内リーグは何かをしなければいけない」と、日本サッカー界に対して再び警告を発した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス