高校4冠・中沢奨が帝拳へレンタル移籍
ボクシングの大阪帝拳・吉井寛会長は24日、所属する日本スーパーバンタム級13位の中沢奨(23)が東京の帝拳ジムへ“レンタル移籍”することを明かした。期限は1年で拠点を都内に移して武者修行。試合も帝拳プロモートで組まれる方針だ。また13年の全日本バンタム級新人王で元日本ランカーの池水達也(23)は井岡ジムへの移籍が決まった。
中沢は高校4冠を獲得し「浪速のショー」として注目されプロ入り。順調にキャリアを重ねたが、3月、4回TKOでプロ初黒星を喫した。進退も熟考し「環境を変えたい」と吉井会長に申し入れ。日本最高の環境が整うジムで鍛え直すことを望んだ。
池水はホープとして期待されながら、伸び悩んだ。昨年プロ初黒星を喫し、3月にも2回KO負け。3階級制覇王者・井岡一翔らを擁する関西ナンバー1のジムで再出発となった。
吉井寛会長は「円満」を強調したが看板選手2人が一挙に離脱する激震にショックを隠せない。「甘いところがあったのかもしれない。僕もトレーナー陣も含め、もう1度引き締めるきっかけになった」と話していた。