井上の挑戦者カルモナが再計量でパス

一度目の計量に失敗したカルモナ(左)と一発クリアの井上尚弥
2枚

 「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦」(8日、有明コロシアム)

 前日計量が7日、都内で行われ、王者・井上尚弥(23)=大橋=はリミットの52・1キロでクリアしたが、挑戦者で同級1位のダビド・カルモナ(24)=メキシコ=は200グラム超の52・3で失敗。1時間40分後の再計量で、51・7キロでパスした。。

 計量後のカルモナは「迷惑をかけて済みません」と謝った後、コーラを一気飲みすると、立て続けに清涼飲料水をがぶ飲みした。減量法については「太陽の下を歩いただけ。少し走ったり、動いたりはしたけど、太陽の力が大きかったね」と話した。

 1回目から600グラムも落としたことについては「落としすぎということはない。メキシコでタコスをたくさん食べてきたので、少し重かっただけ」とうそぶいた。1回目の計量失敗は過去2回あったそうで「どちらも勝っている。ルールにのっとってやっている」と話した。

 カルモナの計量クリアを見届けた大橋会長は「よかった。ホッとしたけど、内山の時もこんな感じだった。油断できない」と言いつつ「コーラ飲んでたなあ」とあきれ顔だった。

 対戦相手の体重超過は初めてという井上尚は「200グラムだったら全然大丈夫でしょう。落ちるでしょう」と意に介さず、計量終了後の定番、父・真吾トレーナー特製のサンゲタンスープをゆっくりと味わった。

 「今回、減量は一番うまくいった。最後の最後までしっかり動けましたし、体重もスンナリ落ちました」とカルモナの苦戦を尻目に余裕の表情だった。テクニシャンという前評判のカルモナだが「テクニックだったら自分も負けない。技術対決でしっかり差を見せて勝ちたい。最高の状態でリングに上がってKO決着できれば」と、自信満々だった。

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