ボクシング 好川菜々が世界前哨戦

 「ボクシング・女子フライ級8回戦」(29日、堺市産業振興センター)

 美人人妻ボクサーで元東洋太平洋女子ライトフライ級王者・好川菜々(37)=堺東ミツキ=が29日、大阪府堺市内で前日計量を行い、対戦相手のサオチャエングライ・シットクラパラチャイ(タイ)とともに一発クリアした。

 世界再挑戦への前哨戦で迎えるはタイのアイドルボクサー。現役女子大生でミスカレッジにも選ばれ、雑誌表紙を飾るルックスの持ち主だ。好川が日本の“元祖美人ボクサー”と聞くと、「とても美しい女性。思いきってチャレンジする!NANAに勝って私が世界チャンピオンに挑戦したい」と美女対決に腕をぶした。

 好川は「久しぶりに応援してくださる皆さんの前で試合が出来る喜びにあふれている。去年は悔しい思いをした4月29日。このままでは一生嫌な思い出になってしまう。明日は気持ちよく勝って良い思い出に塗り替えたい」と“かわいこちゃん”撃ちに気合十分だ。

 昨年4・29はプロ5戦目で初の世界戦に挑み、WBA女子世界ミニマム級王者・アナベル・オルティス(メキシコ)に判定0-3で完敗。ちょうど1年後の同日に行う再起2戦目に必勝態勢だ。

 アマチュア時代は全日本女子で3階級制覇制覇したエリート。プロデビューが35歳と遅かっただけに、プロ初黒星後は進退にも悩んだが、夫の野上真司氏(41)と昨年7月7日に結婚届を提出し、再出発した。

 何よりの発奮材料は夫が初めてセコンドに付くことだ。野上氏は13年1月、虚偽の申請をし、海外でJBC非公認の地域タイトルに挑戦させたとして、JBCよりセコンドライセンスを取り消された。周囲の尽力もあり3月12日、3年ぶりライセンスが回復された。

 好川は「2人が一番望んだ形がかなう。そこが私にとって大きい」と、愛する人とともに頂点へ駆け上がるつもり。今戦を突破すれば、陣営は今秋にも世界に再挑戦するプランだ。

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