諏訪魔がアキレスけん断裂で三冠返上

 全日本プロレスの秋山準社長(46)は12日、神奈川県横浜市の道場で会見を開き、三冠ヘビー級王者の諏訪魔(39)が、2日に行われた後楽園大会でアキレスけんを断裂しており、近日中に手術することを発表した。復帰までは半年ほどかかるといい、ベルトは返上した上でしばらくの間欠場する。

 王道マットにまた激震が走った。エース諏訪魔が2日の三冠戦で右足首を負傷し、その後も4試合に出場していたものの、10日の十三大会終了後に病院で診断を受けたところ「右アキレスけん完全断裂」と判明。全治には約半年を要するといい、王座返上を余儀なくされた。

 秋山社長は「三冠を取って(右足首が)ブラブラの状態でシリーズを乗り切った。普通なら動けない中で、王者として責任を果たした。(診断後は)『しっかり手術して治すように』と伝えた。大きい穴だけど埋めていくしかない」と現状を受け止めた。

 苦境が続く全日本は、昨年9月に潮崎豪が退団したのを皮切りに、曙、金丸義信、鈴木鼓太郎らが相次いで離脱。若手選手が奮起しているものの、ここに来てのエースの長期離脱は大きな痛手だ。11月27日には両国大会も決まっており、秋山社長は「それまでに復帰してくれれば。無理して焦って復帰しなくていいように、選手、社員一同、力を合わせていく」と前を見据えた。

 なお、2・12後楽園大会で、宮原とゼウスによる新王者決定戦が行われることも発表された。

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