全日本プロレス危機 鈴木鼓太郎が退団

 全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級王者・鈴木鼓太郎が16日、横浜市内の事務所で会見し、11月末で退団することを発表した。次期「世界最強タッグ決定リーグ戦」の12月1日以降はフリーとして参戦する。鈴木は7月末に1年契約を締結後、2度の見直しがあったことを明かし、「1年の契約をした後、変更になることはプロとして納得できなかった」と条件面を理由に挙げた。

 今後については白紙とし「僕はジュニア(の選手)なので、今の環境であたれなかった選手全員に興味がある。視野を広げたい」とコメントした。また、宮原健斗、中島洋平と組んでいたユニット「Xceed」は発展的に解散するとした。かつてのXceedの同僚で先に退団した潮崎豪はノアに標的を定めたが、共闘可能性を聞かれた鈴木は「これから状況を見ていこうと思う」と話すにとどめた。

 全日本にとっては潮崎豪、曙に続く離脱者で、当時世界タッグ王座を保持(パートナーは宮原健斗)していた潮崎に続いて現役王者の退団となった。同席した秋山準社長は「鼓太郎が言ったような状況を招いたのはすべて僕の責任。潮崎もそうだけど、居心地が悪いというか、彼らにとってはそうだと思う。でも、まだ一緒に頑張ってくれるという選手もいる。前を向いて行くしかない」と厳しい表情でコメント。「離脱者は打ち止め?」と聞かれると、「であって欲しい」と返した。

 鈴木は12年限りで古巣のノアを退団。秋山らとともに全日本に主戦場を移し、分裂騒動後の13年7月から所属選手として活動していた。

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