山崎静代引退「心と体ついていかない」
南海キャンディーズ・山崎静代(36)が19日、大阪市内のホテルで会見し、アマチュアボクシング(ミドル級)からの引退を表明した。現役引退を決意した理由について「心と体がついていかなくなってしまった」と涙を浮かべながら明かした。心のストレスから吐き気や過呼吸症候群を発症し、練習を続ける状態ではなくなり、引退を決意したことを明かした。
昨年11月の世界選手権で「世界の壁を感じた。通用しないな」と痛感したという山崎。今年の4月から体調を崩し、練習をしても、「吐き気や過呼吸」を発症し、練習を続けられなくなったことを告白。8月に競技を離れたという。
「現役選手やるのは中途半端ではできない。今の自分にはちょっとできない。それで引退しようと思いました」と4年半の競技人生にピリオドを打つ決意をしたことを明かした。
一番思い出に残っている試合として、12年の世界選手権を挙げ、「一番大きい試合です。すごくうれしくて、もうあんなに嬉しいことはない。それまですごい苦労したから…」とさまざまな苦労を思い出し、涙。1勝の喜びは「ボクシングやってないと絶対味わえない経験をさせていただきました」と言葉をかみしめた。
07年に趣味でジムに通い始め、08年のNHKドラマ「乙女のパンチ」でボクシング王者を目指す主人公を好演。アクション指導担当だった梅津正彦さんを専属トレーナーに迎え、09年2月にC級ライセンスを獲得した。同年12月までに身長182センチで87キロあった体重をミドル級リミットの75キロまで減量。女子ボクシングを初採用した12年ロンドン五輪が目標だった。
12年の五輪予選の世界選手権で1勝し、日本代表に選ばれたが、ロンドン行きはかなわなかった。
13年には梅津氏が急死。14年の世界選手権は1回戦敗退。今年は1試合も行っていない。
