5月デビューの磐城がまさかの戴冠

 「プロレス・ゼロワン」(23日、後楽園ホール)

 5月にデビューした磐城利樹(20)がKAMIKAZEの保持するUNヘビー級王座に挑戦し、反則勝ちでベルトを奪取した。磐城は待望の初白星が殊勲の星となった。

 未勝利だった男が一躍、脚光を浴びた。ダウンしたままの状態で、笹崎レフェリーから胸に勝者の証しであるベルトを乗せられた。大抜てきのタイトル戦。地力の差がある王者から一方的に攻め込まれた。場外戦で頭部を流血。エルボーで反撃したが、将火怒の介入で再び劣勢になると、やられるがままだった。馬乗りで傷口に拳を振り下ろされ、意識が遠のいたが、KAMIKAZEの暴走に助けられた。制止する笹崎レフェリーを突き飛ばし続け、反則がコールされた。

 横たわる磐城を尻目に“勝利”をアピールした王者だが、裁定はベルト移動。会場がどよめく結果に怒り狂ったものの、あとの祭りだった。息を吹き返した磐城は足元をふらつかせながらも、ベルトを大事に抱えて引き揚げた。慣れない会見では「今ここにベルトがあるってことがきょうの結果です。何を言われても、どんな勝ち方だろうとも、きょうは自分の勝ちです」と胸を張った。

 次期挑戦者は横山佳和を下した将火怒に決定。「初めて勝って、こんな勝ち方で喜んでんじゃねえ」と将火怒から襲撃された20歳の新王者は、苦しさに顔をゆがめながらも「絶対に防衛します」と言い切った。

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