「ＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチ」（２７日、エディオンアリーナ大阪）

　王者・井岡一翔（２６）＝井岡＝が１８日、大阪市内の同ジムで公開スパーリングを行った。ここまで１００ラウンド超をこなしてきた井岡は、「いい調整ができた。この階級でも強さをしっかり証明できると思う」と語った。

　同級１２位、ロベルト・ドミンゴ・ソーサ（３０）＝アルゼンチン＝と重圧のかかる初防衛戦だが、３階級制覇王者は「初防衛戦は（他階級で経験しているため）初めてじゃない。経験を生かしたい」と貫禄を見せた。試合は「最終ラウンドまでやるつもりはない。ＫＯ決着を狙っていきたい」と誓った。

　フライ級の元世界ランカーのパブロ・カリージョ（２６）＝コロンビア、フィリピン・バンタム級元王者のレノエル・パエル（２４）を相手にしたスパーは４ラウンド行った。減量と疲れのピークの中で、上下の打ち分け、鋭いボディーブローを確認し、ＫＯを視野に入れたコンビネーションも披露。最後はカリージョのヘッドギアを吹っ飛ばすほどの激しいラッシュも見せた。

　父の井岡一法会長は「前回（今年４月に３階級制覇したレベコ戦で判定勝ち）は勝ちに徹したが、今回は特にＫＯを意識している。お客さんを喜ばせようというプロ意識が強いようだ」と話していた。