天龍、オカダを「クソヤロウ」挑発激化

 11月15日に東京・両国国技館で引退試合を行う天龍源一郎(65)と、対戦相手の現IWGP王者オカダ・カズチカ(27)=新日本プロレス=との挑発合戦が激しさを増している。2日に行われた引退試合の会見にオカダは来場せず、「11月15日はどうなっても知りません。僕と同じ時代じゃなくて良かったということを分かってもらいます」とのコメントが読み上げられた。これに天龍も「今、ちょっと紳士的に対応したつもりの俺にこのクソヤロウと思わせてくれただけでも今のメッセージはアイツがここにいるよりか、よっぽどインパクトを与えてくれましたよ」と敏感に反応した。

 天龍は最後の対戦相手に、かねてからオカダを望んでいた。自らの口で対戦カードを発表する前にも「私の中ではこいつと思ってずっと追っかけてきましたし、気持ちが通じたかなと大満足の一戦になると思います」と試合が実現したことに充実感を漂わせた。

 オカダをターゲットに定めた理由は、オカダが過去に自身のみならず、複数のレスラーの名前を挙げ「(彼らは)俺と同じ時代じゃなくて良かった」と発言したことにあった。「あのとき現役だった俺が『こいつは許せない』と思ったこと、しゃくにさわったということに発したんですけど」と会見で振り返った天龍。相手に負けじと現役IWGP王者を「あんちゃん」呼ばわりして、コケにし続けた。

 まず試合で使う技を「サッカーボールキックとグーパンチと、のど元へのチョップだけでだけで勝負をつけてやります」と3種類に“限定”。「お客さんはブーたれるかもしれないけど、その心づもりでやっていきますよ」とシンプルな技で観衆を沸かせた昭和のプロレスで迎え撃つつもりだ。

 さらに、会場に両国国技館を使うことに尽力してくれた日本相撲協会に感謝の言葉を述べた直後、返す刀で「相手は三段目みたいなあんちゃんだけど、思いの丈をぶつけたいと思います」と断言。現役IWGP王者を、角界で一人前として認められる十両よりも2段階下の「三段目」呼ばわりして挑発した。

 思い出の試合にジャンボ鶴田との数々の勝負を挙げた天龍としてみれば、時代ごとけなされたことが我慢ならなかった。「彼もいやいやだろうけど、リングに上がってきた心意気は買います。(オカダは)昭和のプロレスを肌で感じる最後のチャンスだろうと思う。俺自身も平成のプロレスを感じてやめていけるのはレスラー冥利(みょうり)につきる」と心意気を語った天龍。2つの時代がぶつかり合う、格闘家としての最後の大一番を見据えた。

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