脅威の草食動物 ジラフ麒麟神田決勝進出
「ボクシング・西日本新人王戦準決勝」(19日、尼崎インキュベーションセンター)
何とも愛らしい草食動物が西日本代表に王手だ。ウエルター級のジラフ麒麟神田(27)=千里馬神戸=が結城大二郎(大鵬)を4回判定3-0で下し、9月27日に行われる決勝進出を決めた。
187センチの長身と191センチの長いリーチから、ジムでの愛称が「キリン」。前戦で本名の神田亮からリングネームを変更。この日は、キリンの顔のTシャツに、黄色の網目模様に「キリン」と入ったトランクスでリングに上がった。
リードの左で相手を寄せ付けず、左右の強打で圧倒。「相手は心の折れない選手なので、勝てるとは思っていなかった。身長を生かして戦うのがスタイル。でも自分1人の力じゃない」と熱血指導を受け続ける武本トレーナーに頭を下げた。
トランクスはジム先輩の帝里(ている)木下がデザインしたものをメーカーに作製してもらった。「キリン、キリンと言われてもう慣れてるので」と、リングネームも違和感は全くない。
大食漢でご飯5合、うどん9玉を食べたこともある。見た目も話し方も、おとなしい草食系ながら、胃袋のたくましさは、さすが野生動物か…。
昨年は同大会決勝戦の2週間前に右太ももを肉離れし、優勝を逃した。1年間、首を長~くして待ったキリンの雪辱舞台。「次は万全で行けると思うので。勝ちたい」と気持ちを高めた。
