内山の相手・ジョムトーンが練習を公開

打倒内山を誓ったジョムトーン・チューワッタナ=東京・五反田のワタナベジム(撮影・村中拓久)
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 「WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ」(6日、大田区総合体育館)

 王者・内山高志(ワタナベ)に挑戦する同級10位ジョムトーン・チューワッタナ(タイ)が3日、東京・五反田のワタナベジムで練習を公開した。

 タイの国技であるムエタイのリングにも上がり続けながら、東洋太平洋スーパーフェザー級王者でもある25歳のジョムトーンは、世界タイトルに初めてチャレンジする。

 この日は2ラウンドのマスボクシングなどで軽く汗を流した程度だったが、懸念される減量もリミットまであと1キロと順調に進んでいる。「世界タイトルに挑戦できることに喜びを感じている。ウチヤマの最近の試合をビデオで見たが、そんなにすごいとは思わない。80%くらいは勝つ自信がある」と静かに語った。

 ムエタイでは約300戦のキャリアを誇り、国際式ではまだ9戦(全勝4KO)しか戦っていないとはいえ、サウスポースタイルから繰り出す柔軟な攻撃は評価が高い。ジョムトーン陣営は「リングに上がってみないと試合はどうなるか分からないが、そもそも勝つ自信がなければ日本には来ない」と、キッパリと言い切った。

 1月には内山に挑戦して善戦したことのある金子大樹(横浜光)に判定勝ちで完勝するなど、日本人選手相手には3戦全勝という“日本人キラー”でもある。10度目の防衛に臨む内山にとって、かなりの難敵になることは間違いない。

 また、同日に行われるWBA世界ライトフライ級タイトルマッチで王者田口良一(ワタナベ)に挑戦する同級15位クワンタイ・シスモーゼン(タイ)も同ジムで練習を公開。ミット打ちやサンドバッグ打ちで自慢の強打を披露した。

 元WBA世界ミニマム級王者のクワンタイは2階級制覇のチャンスとあって、「スピードはタグチが上だが、パンチ力は自分の方が強い。それにタグチは初防衛戦のプレッシャーが絶対にあるはず。そこに付け入るスキがある。勝つ自信はあるよ」とやる気満々。

 13年9月にWBA世界ライトフライ級王者だった井岡一翔(井岡)に挑戦して7回KO負けを喫したが、「あのときは初めての日本で変な緊張感があった。今回は2度目だし問題ない」と言い放った。打ち合いになれば一歩も引かない構えをうかがわせたクワンタイは、「タグチ、逃げるなよ!」と王者を挑発してみせた。

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