凄惨マッチの安川悪斗 10月復帰宣言

あいさつをする安川悪斗=東京渋谷のシアター・イメージフォーラム(撮影・園田高夫)
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 女子プロレス「スターダム」所属で、世IV虎とのいわゆる“凄惨マッチ”で重傷を負った安川悪斗(28)=女優としては安川結花として活動=が24日、都内で行われた自身のドキュメンタリー映画「がむしゃら」の完成披露試写会に出席した。今月19日に退院してからは初、凄惨マッチからは30日ぶりとなる公の場となった。

 回復が完全ではなく、顔には白いガードをつけたまま登場。歩行の際には杖も使っていた。視力も回復しきっていないため、同僚のレスラー・宝城カイリが付き添った。安川は女優の安川結花として、「今日はたくさん集まってくださっていると聞き、ありがたく…。うまく言葉にできないんですけど、楽しんでいってくださいと言える映画ではないんですが、何か持って帰ってください」と挨拶。ヒールレスラーの安川悪斗としては「私はこんな感じでてめえら見えねえけど、ワイドショーどこだ!私は被害者じゃねえぞ!一度スターダム見に来いや!そこで私の良さ、スターダムの良さ見にこいや!」と絶叫した。

 挨拶後にあらためて取材に応じた安川は近況を報告した。「今の状態は骨は1カ月ほどでくっつくという話をされまして、3カ月で強化(をする予定)なので。痛みは痛み止めの飲み薬で補えている状況です。視力はシルエットがみえる状況で、『い』とか『へ』とか『し』とか簡単な文字は見えるようになってきました。難しい字はちょっと…」。ひらがなでも「わ」と「ね」のような字の見分けがつかない状態だという。

 スターダムは29日に“凄惨マッチ”があった2月22日以来となる後楽園大会を開催する。そこに来場予定の安川は、28日に行われる「がむしゃら」の初日挨拶とあわせて、顔のガードを外してファンに報告するという。現役は続け10月に復帰する意向。「肉体改造の時間も含めて10月を復帰のめどにしています。ムッキムキになって戻ってきます」とにこやかに宣言した。2・22の対戦相手だった世IV虎については、「私、けっこうしゃべらせてもらったんで、あとは相手待ちです。けんか両成敗と言いますか、相手が出てくるのを私は待つのみです」と多くを語らなかった。

 安川は2月22日、後楽園ホールでの世IV虎戦でけんかマッチを仕掛けられ、顔面が崩壊した、と言われるほどの大けがを負った。頬骨、鼻骨、左眼か底骨折、両目網膜しんとう症と診断され、粉砕骨折した鼻については手術を受けた。

 映画「がむしゃら」は東京・渋谷シアター・イメージフォーラムで3月28日に公開される。

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