最強王者リゴンドー 天笠をKO宣言
「WBA・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(31日、ボディメーカーコロシアム)
ボクシングのWBA・WBO世界スーパーバンタム級統一王者のギジェルモ・リゴンドー(34)=キューバ=が22日、都内で会見し、大みそかに天笠尚(29)=山上=を相手に行う防衛戦に向け、「どんどん攻撃にいく」と、KO勝利を宣言した。
五輪で2度の金メダル、プロ転向後14戦無敗(9KO)を誇る軽量級最強王者は、相手のパンチを巧みにかわすディフェンスボクシングが信条。天笠戦に向けても、「KOは目指していない。2人の間でいいファイトができれば」とあくまで自分のスタイルを崩さない姿勢を示した。
しかし、先日の会見で天笠が「王者には倒しにきてほしい」とコメントしたことを伝え聞くと、王者の目つきが変わった。「期待を裏切らないようにどんどん攻撃にいく。どんどんボディーを狙っていくよ」と、自慢の金歯をのぞかせニヤリ。挑戦者の要求通り、KO決着へ闘志を燃やした。
身長165センチのリゴンドーに対し、挑戦者の天笠は179センチと長身だが、「個人的に相手の身長が高いほどやりやすい。自然体で戦う」と、王者としての余裕を漂わせた。
来年のプランとして、「日本であと2試合くらいしたい」と明かしたリゴンドー。最強王者が大みそか、日本のファンにあいさつがわりのKO劇を見せる。