寺地永の次男・拳四朗が2回TKO勝ち

 「ボクシング8回戦」(19日、KBS京都ホール)

 元日本ミドル級&東洋太平洋ライトヘビー級王者・寺地永会長(50)の次男・拳四朗(22)=京都・BMB=がファウワナイ・ウォースラポー(18)=タイ=を2回1分1秒TKOで粉砕し、デビュー2連勝を飾った。

 「サウスポーって聞いていなくて、突然相手がスイッチしてビックリしました」。面食らった部分はあるものの、昨年の国体で優勝するなど、アマ実績豊富な“サラブレッド”は冷静だった。

 1回、ジャブを丁寧に突き、間合いをはかると左ボディーでダウンを奪った。2回は決めに行った。右ストレートを豪快に顔面にたたき込み、相手はリングにあおむけ。レフェリーが試合を止めプロ初KO勝利となった。 世界ランカーを相手にした8月のデビュー戦は判定勝利。「初戦が判定だったから倒したかった。結果オーライです。これがダウンか、と初めての感触だった」と、会心の手応えを振り返った。

 父・寺地会長はプロへの順応に関し「練習の強度を上げても問題ないし、急ピッチで成長している。今でも12ラウンドできるスタミナはある」と太鼓判。8回戦をクリアし、次戦は10回戦で東洋太平洋上位の世界ランカーを予定する。「階級はライトフライ。来年中には何らかのタイトルが欲しいね」と会長。プロ4戦目で東洋か日本タイトルを奪取し、父子戴冠を狙う。

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