２３日に東京・両国国技館で開催される「ＩＮＯＫＩ　ＧＥＮＯＭＥ　ＦＩＧＨＴ　２」（デイリースポーツなど後援）で、ＩＧＦチャンピオンシップ王者・石井慧に挑戦するミルコ・クロコップが２２日、都内で計量を行った。１０４キロと全盛時にほぼ近いウエートで好コンディションをキプ。王者の石井は欠席と肩透かしを食らったものの、過去に日本人相手に無敗の歴戦の勇者は終始リラックスした表情だった。

　主催者から試合で使用する黒色のオープンフィンガーグローブを手渡され、左右の拳に着用してきっちり感触を確かめた。決戦を翌日に控えても悠然。「グローブの感触？とてもいいよ。石井が来なかった？全然、気にしていない。でも彼はあした（２３日）は来なくてはいけない」と余裕のコメント。現在のコンディションを問われると、「ベリーグッドだ」と左腕で力コブを誇示するなど仕上がりには全く不安がない様子だ。

　石井には日本人として初の“ミルコ超え”の期待がかかるが、やはり恐怖の左ハイキックの餌食（えじき）になってしまうのか。試合開始のゴングから目を離せない戦いになるのは間違いない。