帝里木下が世界戦へ気合十分

 「ボクシング・エキシビション」(20日、神戸サンボーホール)

 今夏のIBF世界スーパーフライ級王座決定戦出場が内定している、級3位で前日本同級王者の帝里木下(28)=千里馬神戸=が20日、東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和気慎吾(26)=古口=と、3Rスパーリング方式でのエキシビションマッチを行った。

 ヘッドギア着用とはいえ、2階級上の東洋王者との試合。王座決定戦では、18勝中16勝がKOという強打のゾラニ・テテ(南アフリカ)と対戦するだけに、“前哨戦”としては申し分ない相手だ。帝里は「和気選手もまだ五分の力だったと思うけど、これだけの相手と今日スパーができたというのは大きな経験だと思う」と話した。

 決定戦に向けては「ショートパンチの精度と、飛び込むタイミングで勝機を見いだしたい。これからモチベーションもグッと上がってくると思うので、しっかり準備したいです」と気合満点。「自分のボクシング人生の集大成になる試合。これまで育てていただいた会長やマネジャー、トレーナーの皆さん、応援してくださっている後援会やファンの皆さんに恩返しができるように、絶対にベルトを獲りたいです」と言葉に力を込めた。

 王座決定戦の日時、場所は現状では未定だが、千里馬神戸ジムの千里馬啓徳会長(56)は「何とか神戸でできるように交渉中」と話した。

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