メジャー１０球団以上が興味を示し、大争奪戦となっていたキューバ出身のヤスマニ・トマス外野手（２４）がダイヤモンドバックスと６年６８５０万ドル（約８０億８千万円）で合意した、と大リーグ公式サイトが２６日（日本時間２７日）、伝えた。

　同サイトによると、ダイヤモンドバックスのほか、ブレーブス、パドレス、ジャイアンツが条件を提示。そのほかにもフィリーズやマリナーズなどが個別に公開練習を視察していた。

　今季はメジャーワーストの６４勝９８敗と低迷したダイヤモンドバックスはシーズン終盤にタワーズＧＭ、ギブソン監督を解任。新たにスチュワートＧＭ、ヘール監督を迎えてチームの立て直しが急務となっていた。

　トマスは昨年のワールドベースボールクラシックではキューバ代表の一員として打率・３７５（１６打数６安打）、２本塁打、５打点と活躍。新天地での守備位置は左翼手のトランボ次第になるが、右翼か左翼に入る予定。ゴールドシュミットとの中軸コンビとして期待されている。

　契約の総額はレッドソックスのカスティーヨの７２５０万ドル（約８５億５千万円）には及ばなかったが、１年平均１１４１万ドル（約１３億４７００万円）はキューバ人最高となった。