藤田菜七子初戦8着、5Rで初連対

1R、コンバットダイヤに騎乗し、デビューした藤田菜七子(右)=川崎競馬場(撮影・西岡正)
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 16年ぶり7人目のJRA女性ジョッキーとなった藤田菜七子騎手(18)=美浦・根本康広厩舎=が3日、川崎競馬場で“ひな祭りデビュー”を果たした。

 平日にもかかわらず朝から多くのファンが駆けつけ、テレビ局や新聞社も多数取材に訪れた。異常な熱気のもとで行われた注目のデビュー戦。前走4着時は5番人気だった1Rのコンバットダイヤ(牝3歳、浦和・工藤伸輔厩舎)は、馬券発売直後は単勝1・0倍の“過剰人気”に。最終的には5・6倍の2番人気に落ち着いた同馬を5番手に導きレースを進めたが、ズルズルと後退し9頭立て8着に敗れ、藤田菜七子騎手のデビュー戦勝利はならず。プロの厳しい洗礼を受けた。「コーナーがきつく、あっという間にレースが終わった感じです。JRAでのデビュー前にこうした騎乗機会をいただき、感謝しています」と記念すべき初陣を振り返った。

 しかし、初戦で力みが取れたのか、その後は尻上がりにリズムアップ。続く4Rは4番人気のシンフォニーヒルズ(牝9歳、川崎・河津裕昭厩舎)に騎乗。後方3番手から直線で外に持ち出し、しぶとく伸びて4着と奮闘した。5Rでは4番人気に推されたミスターナインワン(牡7歳、浦和・牛房栄吉厩舎)を頭差2着に導き、初連対を果たした。

 1日付けで正式にJRA所属ジョッキーとなり、期待を胸に臨んだ初戦。JRA新人騎手は3月に入ってから最初の中央開催でデビュー(今年は5日)が通例となっているが、女性に似合う舞台を意識して師匠の根本康広調教師が“ひな祭り”での初陣を企画。粋な計らいに注目度は増し、地方競馬所属のトレーナーからも依頼が舞い込んだ。

 平日にもかかわらず、開門前の午前10時30分の時点では約200人がレースを待ちわびて行列。川崎競馬は多くのファンが訪れることを見越し、普段の冬場は使用しない内馬場の投票所も開放するなど万全の態勢を敷いた。

 川崎競馬組合の参事兼企画振興課長を務める鈴木基義氏は「前日の時点でマスコミは67社、150人以上の取材申請がありました。通常のパドック前は常連さんが大半なのですが、きょうは若い方も見られていますね」と“菜七子フィーバー”に舌を巻いていた。

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