【エ女王杯】オールカマー組のワンツー

 「エリザベス女王杯・G1」(15日、京都)

 今秋の女王決定戦を制したのは、6番人気のマリアライト。直線で早めに抜け出し、2着ヌーヴォレコルト以下の猛追をしのいで、重賞初制覇をG1で飾った。これで鞍上の蛯名正義騎手は、JRAの牝馬限定G1(桜花賞、オークス、秋華賞、ヴィクトリアマイル、エリザベス女王杯、阪神JFの計6レース)を完全制覇となった。

 終わってみれば、ステップレースのオールカマーで掲示板に名を連ねた2頭によるワンツーだった。前走時の枠番はマリアライト(5着)が15頭立ての14番で、ヌーヴォレコルト(2着)が4番。内外が逆となった今回、結果論ではあるが、マリアライトがあれだけ走れたのは当然だったのかもしれない。もちろん、強い牡馬ともまれた経験も生きたのだろう。

 ちなみに、オールカマーVのショウナンパンドラは次戦の天皇賞・秋で小差4着、また3着ミトラは15日の福島記念でトップハンデを背負って2着。同レースのレベルの高さを裏付ける形となった。

 マリアライトの馬体重10キロ減は、陣営が想定していた通りのシェイプアップ。直線でヨーイドンの展開になったが、目標にされることをいとわず、ワンテンポ先にスパートした。渋った馬場への適性と、馬の仕上がりに相当な自信があったからこそ、鞍上は思い切った仕掛けが打てたに違いない。

 2着ヌーヴォレコルトは後方からの組み立て。道中は3着タッチングスピーチを見つつ、勝負どころでフタをしながら仕掛けて行くまでは計算通りだったはずだ。だが、やはり大外枠のロスは小さくなかったように映った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス