【競輪】神奈川県競輪組合が解散

 神奈川県と横浜市、横須賀市は21日、14年度限りでの競輪事業廃止と、3県市で構成する神奈川県競輪組合を15年3月31日をもって解散することを発表した。

 同組合は09年度末の花月園競輪場廃止以降、10~14年度の5年間、JKA交付金特例制度と川崎、小田原両競輪場におけるG3クラス競輪(花月園メモリアル)の借り上げ開催を柱とする事業収支改善計画を策定。経営改善に取り組んできた。

 この結果、約13億円あった組合債などの債務は完済。最大約54億円あった累積赤字も14年度末には約48億円に縮減できる見込みだが、15年度以降は特例制度の適用が受けられず、売り上げの8割を占めるG3クラス競輪も開催ができなくなるため、特例期間終了後は累積赤字解消のめどが立たず、事業継続は困難との結論になった。

 累積赤字の48億円は神奈川県(56・14%=約27億円)、横浜市(28・07%=約13億5千万円、横須賀市(15・79%=約7億5千万円)がそれぞれ負担する。

 同組合は花月園競輪に06年に「オールスター競輪」を誘致。04年に「サテライト横浜」(横浜市中区)、07年に「サテライト水戸」(茨城県城里町)に専用場外車券売場を開設。神奈川県へ約914億円(競馬事業分を含む)、横浜市へ約273億円、横須賀市へ約160億円を繰り出すなど、3県市に貢献してきた。

 同組合として最後となる競輪開催は、26~28日に実施される小田原競輪のF2シリーズ。トップクラスのS級選手は出場しないものの、2日目(27日)にはS級S班の深谷知広(24)=愛知・96期=がトークショーを実施。最終日(28日)は城之内早苗が歌謡ショーで来場する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス