【凱旋門賞】ハープスターの6着が最高

 「凱旋門賞・仏G1」(5日、ロンシャン)

 フルゲートの20頭立てで行われた欧州最高峰の一戦。今年も悲願はならなかった。日本勢は川田将雅騎手とのコンビで臨んだ3歳牝馬ハープスターの6着が最高で、福永祐一騎手が騎乗したレーティング世界一のジャスタウェイは8着、横山典弘騎手が手綱を取ったゴールドシップは14着に終わった。なお、優勝はT・ジャルネ騎手が騎乗したフランスのトレヴ。昨年の優勝後は低迷していたが、77、78年のアレッジド以来となる連覇を達成した。

 主役不在の混戦ムードに染まったロンシャンのターフ。日本勢は後方からレースを進める形になった。序盤は中団後方にジャスタウェイ、後方2番手にハープスター、最後方にゴールドシップの位置取り。最後の直線、内を突いたジャスタウェイ、外から脚を伸ばしたハープスターもトレヴとの差を詰めることができない。さらにフォルスストレートで外から進出したゴールドシップは最後の伸びを欠いて、後方馬群に沈んだ。川田騎手が「これだけ期待してもらって結果を出せずに申し訳ない」と肩を落とせば、福永騎手は「もう少し前の位置を取りたかったが、思ったほど進んで行かなかった。」と振り返る。ジャスタウェイとゴールドシップを管理する須貝尚介調教師は「世界は甘くない。厳しいレースだった」と振り返った。

 過去92回の凱旋門賞で欧州調教馬以外の勝利はない。日本調教馬ものべ16頭が参戦し、モンジューの前に半馬身差で泣いた99年エルコンドルパサー、ワークフォースとの壮絶なたたき合いの末に頭差で屈した10年ナカヤマフェスタ、12年にまさかの逆転劇を食らったオルフェーヴルも2年続けて2着に終わった。69年のスピードシンボリの初挑戦から45年、今年も欧州の門外不出の至宝を手にすることはできなかった。

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