歌手の北島三郎が１８日、テレビ東京の競馬中継番組「ウイニング競馬」（土曜、後２時３０分）にゲストとして生出演。Ｇ１・宝塚記念（２６日、阪神競馬場）にファン投票１位で出走する、自身の所有馬・キタサンブラック（牡４歳、栗東・清水久）について、「着順に関係なくても、皆さんに何かサービスをしたい」などと話した。

　競走馬のオーナー歴は５０年を超える北島だが、競馬番組での出演は今回が初めて。初のＧ１馬となったキタサンブラックは昨年の菊花賞、今年の天皇賞・春を制したが、番組では天皇賞で手綱を取った武豊騎手から「（北島がゲスト出演で）すごいじゃないですか、テレ東。宝塚記念ではファン投票１位に応えたい気持ちは強いですね。もう、勝っても（自分に）歌のムチャぶりをしないでくださいね。天皇賞は長いキャリアの中で大きな１勝でした。また一緒に表彰台に立って、また歌ってください。僕は馬の方に専念して頑張ります」などというビデオメッセージも流された。

　北島は天皇賞で逃げの作戦に出たキタサンブラックが、ゴール前で差し返したシーンについて、「あれは私が『差せ！』と言ったから。菊花賞では涙をポロポロ、天皇賞でも武豊さんと抱き合う前に涙がポロポロ。武さんが乗ってくれただけでも感謝します」と振り返った。また、次戦の宝塚記念に向けては「（乗り方は）調教師の先生も言っていたが、武さんにお任せ。彼の好きなように乗ってほしい」と話した。

　北島はまた、ゲストコーナーの最後で「１位に選んでいただき、ありがとうございます。ゴールまで武さんと一緒にゴールしてもらえればうれしいですな。１着ならすごくうれしい。私は歌で夢を売る仕事をしています。そして、馬に夢をいただいた。（天皇賞では）歌うつもりはなかったが、阪神ではどうしようか迷っています。着順に関係なくても、皆さんに何かサービスをしたい」と、ＧＩ馬オーナーとしての恩返しを誓っていた。