アンジュルム田村 武道館での卒業に涙
女性9人組アイドルグループ、アンジュルムの田村芽実(17)の卒業コンサートが30日、東京・日本武道館で行われた。デビュー曲「夢見る15歳(フィフティーン)」、ヒット曲「臥薪嘗胆」など24曲を熱唱。1752日のアイドル人生を全力パフォーマンスで締めくくった。
田村はオープニングの自己紹介で「きょうは世界中のどこよりも幸せな空間をお届けします」とファン1万人に宣言。中盤で披露した旅立ちを歌うオリジナル楽曲「交差点」を、リーダーの和田彩花(21)ら8人が田村のために歌いあげると、全員がこらえきれず大粒の涙をこぼした。
改名前のスマイレージ時代の2011年8月、2期生として加入した。そのころは09年に日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得したグループの人気が低迷している時期。14年に3期メンバーの加入とシングル「大器晩成」のヒットで人気がV字回復するまでの不遇な時代を、おっとりしたキャラとグループ一の歌唱力で、支えたのが田村だった。
今後は「一生歌をうたいたい」とミュージカル女優を目指し「1からスタートを切る」という田村は、卒業セレモニーでは手紙を朗読した。
「私は表現することが大好き。これからは一人前の表現者として帰ってきます。険しくつらい道のりだと思うけど、私はこんなに待っていてくれるファンの皆さんがいる。それだけで乗り越えられる自信がある。今、この場で時間はかかっても、必ず大きく深みのある人間になってステージに戻ってくると約束させてください」。
“めいめいコール”に包まれると「世界中どこを探しても私より幸せな人はいないんじゃないかな」と会場を見渡し、笑顔をはじけさせた。
この日の模様は台湾・香港を含む21の劇場でライブビューイングされた。