歌丸 五代目円楽さんからの一言を胸に

 落語家の桂歌丸(79)が22日、NHK総合の「NHKスペシャル」(後9・00)に出演した。番組のテーマは「人生の終(しま)い方 大切な人に何を残しますか」。歌丸が人生の終い方を考えるようになったのは、7年前に亡くなった五代目三遊亭円楽さんとの約束がきっかけだったという。

 歌丸と円楽さんは同世代。50年以上にわたって切磋琢磨(せっさたくま)してきた。円楽さんは亡くなる前に歌丸に電話をかけ、たった一言、絞り出すように「歌さん頼むよ」と告げたという。

 歌丸は「いろんな頼むが入っていたわけです。番組のこと、ご一門のこと。一番頼むと言ったのはたぶん落語界のこと、落語のこと」と話し、「分かりました。いいよ」と応じて電話を切ったという。

 歌丸は「落語界を託してもいい人が見えてきて。1人じゃない。3人いる。この3人があたしが『頼む』と言ったときにいてくれればいい」と見据えた。

 歌丸はこの日に日本テレビ系で放送された「笑点」で、同番組の司会から引いた。

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