舛添知事が謝罪 「お詫び申し上げます」

定例会見に出席した舛添要一東京都知事=都庁
記者会見で釈明する舛添要一都知事=都庁
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 政治資金による家族旅行疑惑が浮上した東京都の舛添要一知事が13日、東京都庁で行われた定例会見に臨み冒頭、「ご懸念をいただいていることは誠に不徳の致すところ」と謝罪した。

 都庁6階会見室ではテレビカメラが20台以上、記者、カメラマン合わせて120人以上が待ち構えていた。定時の午後2時に舛添知事が現れると、部屋の中に猛烈なフラッシュの光が乱れ飛んだ。

 そのフラッシュを浴びながらペットボトルの水を一口飲んでから、舛添知事は口を切った。

 「事務所におきまして事実関係を調べました。その前に今回、このようなご懸念をいただいていることは誠に不徳の致すところで、お詫び致します」と言って、頭を下げた。

 その上で、問題になった「会議費用」については「宿泊していた部屋において、事務所関係者らと会議をしております」と説明。その会議の内容は、2013年正月が総選挙の総括と、同年夏の参院選へ向けての話で、翌14年には、直後に出馬した東京都知事選への対応を話し合ったという。

 そう釈明した上で、舛添知事は「会議をしたとはいえ、家族と宿泊していた部屋を利用したことからご懸念を招いたことには反省をしております」として、以上2件については政治資金収支報告書を訂正し、返金することを明らかにした。

 また、自宅近辺の飲食店での4件の飲食費については、事務所関係者との会合で利用したと説明。ただ13年6月1日の1件については政治活動に利用したかどうかが確認できなかったことから政治資金収支報告書を訂正、削除し、返金するとした。

 湯河原の回転寿司店での飲食費については、2件について打ち合わせや会合での使用を確認したものの、13年4月の使用については政治活動を目的とした使用の確認に至らず、これも政治資金収支報告書を訂正、削除し、返金するとした。

 また自宅近くの高級天ぷら店での飲食3件についても、「私個人の飲食代が誤って計上されていた」として、やはり政治資金収支報告書を訂正、削除し、返金することを明らかにした。

 舛添知事は、当時の経理担当者が誤って計上した、と説明した。

 それらの説明を踏まえて、舛添知事は「いくつか私的な支出が誤って計上されていたこと」「会計責任者らのチェックが十分でなかったことからいくつか訂正することになったこと」について「心からお詫び申し上げます」と、深く頭を下げた。

 その上で「これからは東京を世界一の都市にする、2020年オリンピック・パラリンピックを最高の大会にするという目標に向けて全力を挙げる」と、声を高めて辞任を否定した。

 舛添知事は、13年と翌14年の正月に、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」での「会議費用」として自らの政治団体(解散)の政治資金収支報告書に約37万円を記載していたのが、実は家族旅行の代金だったのではないかなどと、11日発売の週刊文春に報じられた。

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