４月２６日に虚血性心不全で急逝したタレント・前田健さん（享年４４）の通夜が２日、都内の斎場でしめやかに営まれた。参列したタレントの堺正章（６９）は「残念です」と事務所の後輩との突然の別れに、沈痛な面持ちだった。

　前田さんとは事務所の新年会で顔を合わせるのが恒例だった。今年の新年会で会ったのが最後となり「弱ってる感じはまったくなかったので、びっくりしたというのが本音です。いつも通りシャイで、前に出てくる人じゃないので、そういうところがいいところだなと思っていた」と早すぎる死を悼んだ。

　かつて前田さんに「これから、どういう風にやっていったらいいですか？」と芸能界での生き方、生き残り方について相談され、「これからもステキな輝く生き方をしていけば、そこで磨かれる芸があるから」と伝えていたことも明かした。堺は「志半ば…これから花咲いていく人間だったので、無念だったんじゃないかなと思う。それだけが残念」と沈痛は表情だった。

　２４日夜に東京・新宿の路上で倒れ、意識を取り戻すことなく亡くなった前田さん。堺は「間際は意識がなくなっていたので、そんなに苦しんでいないと聞いた。それが、せめてものほっとできる話」と語った。