七冠達成井山 コンピュータ戦へも意欲
20日に東京・日本棋院で行われた第54期十段戦第4局で勝利し、囲碁界史上初の七大タイトル独占を達成した井山裕太七冠(26)が同日、終局後に会見。すでに人間を凌駕しているとの評価もあるコンピューターソフトとの対戦にも意欲を見せた。
グーグルが開発したソフト「AlphaGo」は今年3月、井山に対戦成績で勝ち越している韓国の第一人者・李セドル(33)を4勝1敗と圧倒。大きな話題となった。
井山は「AlphaGoと李セドルさんとの対戦は興味深く見させていただきまして、新たな囲碁の魅力というか、人間にはないというか、少し違う発想も感じました」と分析。「棋士としては、強い相手と戦いたいというのは自然にわき上がってくるものですので、どういうものかを体感してみたいというのは純粋にはあります」と思いを口にした。
だが、対局の実現にはさまざまなハードルが存在。それを理解しているだけに、井山は「あまり言ってしまうと、ちょっとアレなところもあるので…」と笑いながら話した。
