史上初七冠達成の井山「今後も精進」

 囲碁の第54期十段戦5番勝負の第4局が20日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、黒番の挑戦者・井山裕太六冠(26)が伊田篤史十段(22)に163手で中押し勝ちし、対戦成績を3勝1敗として十段位を奪取。囲碁界で初となる七大タイトル独占を達成した。

 歴史が動いた瞬間も、若き天才は冷静だった。伊田十段が投了を告げ、史上初の七冠が確定した瞬間、井山は静かに頭を下げ、笑みを浮かべることもなく、長い戦いの終わりをかみしめた。

 直後、50人ほどの報道陣に囲まれた井山は、若干上気した様子。七冠については「ここ数年はずっと期待していただいていたので、何とか達成することができてうれしい」としつつ、「さらに今後も精進していかなければいけないなという気持ちです」と気を引き締めた。

 歴史の創造者となった井山。今後について問われると「特別何かが変わると言うことはないと思います」ときっぱり。「まだまだ未熟だと感じることは多いので、とにかく少しでもレベルアップしていけるように、というのがまず一番です。それは今というより、常に考えていることなので、何か変わったということではないのですが…」と、究極の求道者らしい言葉が口をついた。

 棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖の六冠を保持し、伊田十段に挑んだ井山。2勝0敗と奪取に王手を掛けて迎えた今月14日の第3局は、中盤まで難解な勝負ながら競り負け。昨年7月から継続してきた挑戦手合(七大タイトルの番勝負)の連勝が18でストップした。

 それから6日間、過密な日程で精神面での切り替えが注目されたが、この日はさすがの強さを披露。中盤からリードを広げ、最後は大差で完勝した。

 終局後は「そんなに自信があったわけではなかったけど、損をせずしのげればまずまずかなとは思っていた。(第3局で敗れ)伊田十段の強さを感じたので、大変な一局になるとは思ったが、自分の打ちたいように、悔いのないように打とうということだけでした」と、大一番を務めて淡々と振り返った。

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