“号泣元県議”容姿変貌 ひげ伸び放題

 政務活動費約913万円をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた、“号泣県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の第2回公判が22日午後、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で開廷した。野々村被告の風ぼうは前回と比べて激変し、傍聴席からは小さな驚きの声が上がった。また、前回同様「分かりません」「記憶にございません」で押し通した。

 前回1月26日の初公判では頭髪をスキンヘッドにそりあげて出廷した野々村被告。初公判直後に勾留されて約1カ月、神戸拘置所に収容されて迎えたこの日の公判では、もみあげや口ひげあごひげなど無精ひげが伸び放題といった容ぼう。前頭部だけは髪が伸びておらず、輝いていた。メガネもかけておらず、前回とはかなり異なっているために傍聴席からは「えっ!」という小さな驚きの声が上がった。また、手錠に腰縄もされていた。

 服装は前回はスーツ姿だったが、この日は上下とも黒のジャージー。前回は入廷の際は四方におじぎをしたが、今回は礼をしなかった。

 検察官からも弁護人からも質問を受けたが、野々村被告は「分かりません」「記憶にございません」を連発。「報告書作成の記憶がまったくないので分かりません」などと述べ、法廷と真摯に向き合っている姿勢はうかがえなかった。

 前回、野々村被告は「記憶障害」を訴え、弁護側は医師の診断書を提出することを検討していたが、提出はなかった。閉廷後、弁護側は提出がなかった理由を問われ、「法廷がすべてです。想像にお任せします」と述べた。

 野々村被告を巡っては14年の疑惑発覚当時、衝撃のカツラ告白でおなじみフリーアナウンサーの山本浩之がテレビ番組で、野々村被告にカツラ疑惑があり、方々から“真贋”の問い合わせが殺到していることを明かしたことも。1月の初公判では、スキンヘッドの野々村被告の前頭部はかなり後退しているようにも映ったが真相は不明。ただ山本アナは当日に出演した番組で「僕の仲間です」と、議員時代が“頭髪偽装”だったと“認定”していた。

 野々村被告は初公判では挙動不審とも映る言動を連発。質問者に窮屈な格好で右耳を向ける“新型”の聞こえないポースを繰り出したり、警察の取り調べ時の記憶は取調官の姓名や階級まで覚えていたが、被告人質問では記憶障害の可能性を主張して、政活費に関する質問に100回近く「記憶にありません」と繰り返した。

 野々村被告は当初昨年11月に予定されていた初公判をドタキャン欠席した経緯があり、身柄拘束されて強制出廷させられた1月の仕切り直しの初公判後に、同地裁が勾留を決定。約1カ月、神戸拘置所に収容されていた。

 弁護側は勾留を取り消すよう特別抗告を行ったが、大阪高裁、最高裁第2小法廷ともに棄却した。

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