震災風化防止へ NHK3月に76番組
NHKが17日、放送総局長の定例記者会見を開いた。3月11日に発生から丸5年を迎える東日本大震災の関連番組を3月の1カ月間で国内のラジオ・テレビ合計で76番組、97時間にわたって放送すると発表した(ニュースを除く)。板野裕爾放送総局長は「風化を防ぎたい気持ちの表れ」と説明した。
3月5日から14日までの期間を集中編成期間として、特に震災関連の番組を多く放送する。64番組、81時間15分にわたって編成された。
震災が発生した3月11日から13日まで「明日へ つなげよう~東日本大震災5年~」と題した生放送を複数の時間帯で放送する。「震災の記憶をつなげる」(11日)、「復興・支援の輪を全国につなげる」(12日)、「若者たちが未来につなげる」(13日)といったテーマが設定されており、糸井重里、サンドウィッチマン、高橋みなみらが出演することも発表された。
板野放送総局長は「集中編成をすることが(震災の)風化を防ぎたい気持ちの表れだろうと思っております。内容的には5年は節目になると思う。特に災害復興がどれぐらい進んでいて、それが将来どういう課題があるかということを、節目としてまとめる視点の番組が多い印象を受けています」と解説した。