「下町」視聴率好調 故阿藤さんも出演
6日に放送されたTBS系ドラマ「下町ロケット」(日曜、後9時)の第8話の平均視聴率が、今年度の民放連続ドラマ最高の20・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが7日、分かった。6日放送分は、同ドラマの第1話に出演し、11月14日に急逝した俳優・阿藤快さん(享年69)を偲び、主演の阿部寛が「なんだかなぁ~」とアドリブで口にしたことが、放送前から話題を集めていた。
平均視聴率20・4%は、3月に放送されたテレビ朝日「相棒season13」最終回の20・3%を上回り、今年の民放連続ドラマ1位。「下町-」のこれまでの最高は第5話の20・2%だった。
阿藤さんが亡くなったのが明らかになったのは、第5話放送の翌日の11月16日。阿部は「つい先日まで撮影でご一緒した阿藤さんの突然の訃報を今ロケ現場で聞いて、皆がショックを隠し切れません。難しい科学用語のセリフに苦労された時『すみません』と照れくさそうにおっしゃっていた笑顔が忘れられません。大先輩なのに、おちゃめで謙虚で誰にも親しまれた方でした。まだまだご一緒させていただきたかった」とのコメントを発表していた。
6日放送では、ロケットエンジンのバルブ供給のコンペでライバルのサクマ製作所に敗れた佃(阿部)寛が、泣きながら「なんだかなぁ~」と悔しさを表す場面があった。「なんだかなぁ~」は阿藤さんの口癖で、阿部がアドリブで披露した“追悼シーン”として放送前から注目を集めていた。
なお、第8話の関西地区の視聴率は14・1%だった。
