小日向文世、借金暮らしと夫人の愛
俳優の小日向文世(61)が9日、フジテレビ系「ノンストップ!」(月-金曜、前9時50分)の取材に対し、仕事がなかった時代は事務所からの前借りばかりで、夫人から「可愛そうに」と慰められた過去を打ち明けた。
小日向は22歳で俳優を目指し、最初は中村雅俊(64)の付き人を務めながら舞台に立てる日を待った。
23歳で劇団「オンシアター自由劇場」に入団し、役者として評価されるようになった。
39歳で同じ劇団の女優だった11歳下の女性と結婚し、2年後に長男も生まれた。
しかし42歳で劇団が解散、テレビ・映画の世界に挑もうと思ったところが仕事も来なく「すぐ(事務所から)前借りです。借金です。仕事が入ったら返済していくってことで」と借金頼りの生活に陥った。
「暇を持て余していつも家にいるでしょ。だけど(夫人から)バイトでもって言われることもなく、『可愛そうに』って言ってくれて、ハッとしました」
そんな日が続いても小日向は希望を持ち続けた。「仕事さえもらえれば自信はあったし、女房もそう思ってくれたんでしょうね」。夫人の理解にも支えられ、そんな生活が5年も続いた。
そして47歳のとき、フジテレビのドラマ「HERO」に出演してから、仕事のオファーが相次ぐようになった。
成功してから小日向が夫人に尋ねたところ「いつか何とかなると思ってた。私たちは同志だよ」と言ってくれたのだとか。だから小日向は「本当に家族のお陰です」と感謝し続けている。