ボブ・ジェームス 復興願う曲で感涙

 秋恒例のジャズフェスティバル「第14回東京JAZZ」のホール公演(THE HALL)が5日、初日を迎え、昼の部でグラミー賞ピアニストのボブ・ジェームス(75)が初のピアノコンチェルト「コンチェルト・フォー・ピアノ&オーケストラ」と「ワン・アフタヌーン」の世界初演を行った。

 「コンチェルト-」は、東日本大震災の復興支援活動を震災直後から行ってきたジェームスが「残された人々を元気づけたい」と制作した楽曲。

 ケヴィン・ローズ指揮の東京フィルハーモニー交響楽団とジェームス(ピアノ)、スティーヴ・ガッド(ドラムス)、カリートス・デル・プエルト(ベース)により、静かな祈りのように立ち上がり、力強い盛り上がりで締めくくられた。ジェームスは口に手を当てて感極まったようす。涙をぬぐうようなしぐさを2度見せた。

 また、「禿山(はげやま)の一夜」では日本のトップギタリスト、渡辺香津美(61)がスペシャルゲストとして参加。華麗なギターソロを聴かせた。

 夜の部ではマイルズ・デイヴィスの歴史的名盤「ビッチェズ・ブリュー」「オン・ザ・コーナー」に参加するなど、ジャズの巨人たちと共演してきた伝説のドラマー、ジャック・ディジョネットがマシュー・ギャリソン(ベース)、ジョン・コルトレーンの息子ラヴィ・コルトレーン(サックス)とのトリオで出演。73歳のディジョネットだが、予定時間を30分もオーバーする大熱演で健在ぶりを見せつけた。

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