橋下氏、維新を離党する理由明かす

定例会見を開いた橋下徹大阪市長=大阪市役所
定例会見を開いた橋下徹大阪市長=大阪市役所
定例会見を開いた橋下徹大阪市長=大阪市役所
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 維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長(46)は27日、大阪市役所で会見し、党顧問の松井一郎大阪府知事(51)とともに、維新の党を離党することを表明した。橋下氏は、山形市長選を巡る柿沢未途幹事長(44)の「個人的」応援問題が、党分裂の危機を招いていたとし「今は安保法制の真っ最中。柿沢問題なんかで内紛をやっている場合じゃない」と指摘。分党を阻止するためには「これが一番、すっきりする」と仲裁のための離党であることを強調した。

 橋下氏は「今、党が割れる割れないの話をしていては、国民に申し訳ない」と“仲裁役”として語った。

 国政は国会審議に集中し、橋下氏と松井氏は11月の大阪府知事・大阪市長のW選挙に専念するために、今回の離党を選んだことを説明した。党内には、橋下氏に近い大阪系議員がともに離党する動きもあったが、「きょうも朝から関係各所に連絡した」と、集団離党を制止するよう求めたことを明かした。

 報道陣から、今回は仲裁役かと聞かれると「僕の柄(ガラ)じゃないと言いたいんでしょ?いや、しょうがないです」と苦笑いをみせた。

 柿沢氏の問題は、党として態度未定の山形市長選(9月13日投開票)を巡り、柿沢氏が「個人的」に民主、共産などが推す候補者を応援したことで、松井氏らが辞任を求める騒動となっていた。

 これに橋下氏は「もともとは、柿沢さんに反対するメンバーが、松井知事を頼って相談したことで、こういう問題になった」と、単なる松井氏VS柿沢氏の対立でなく、党分裂の危機をはらむ問題だったと説明した。

 自身は柿沢氏問題について「言うことがみんなバラバラ」として公開討論の開催を提案したが、開催のメドが立たず、「これ以上は、国政課題の重要な時期に、党内の問題を引っ張れない」と判断したという。

 引き続き、大阪維新の党の代表を担い「最後の仕事」として、大阪W選挙に大阪維新から候補者を擁立することを宣言。「大阪都構想の住民投票後も、自民は何もやってくれないことが分かった。自民に任せていたら大阪が不幸になる」と語った。

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