５人組み女性アイドルグループ℃－ｕｔｅが１０周年の結成日にあたる１１日、単独公演では初の横浜アリーナで１５公演に及ぶ「９→１０（キュート）周年記念ツアー」の最終公演を行い、自身最多の１万２０００人を動員した。

　０６年のインディーズデビュー曲「まっさらブルージーンズ」から０７年のメジャーデビュー曲「桜チラリ」までを発売順に歌唱。最新曲「我武者ＬＩＦＥ」で締めくくり、３４曲で１０年分の集大成ステージを展開した。

　０６年に結成し、翌年の日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得したが、ブレークには時間を要した。ボーカルとダンスに磨きをかけ、今やパフォーマンス力はアイドルグループ随一といわれるまでに成長した。

　この日のトークでは、デビュー当時に神奈川県内のショッピングモールでイベントを開いた際に、雨の野外に観客が２人しか集まらなかったことを振り返り、リーダーの矢島舞美（２３）は満員の観客席を見渡し「信じられない景色。たくさんの方に応援してもらって幸せですね」と６０００倍に増えたファンに感無量。「これからも新たな夢に向かって、まだまだ突っ走ります」と号泣した。

　過去に所属した３人のメンバー、村上愛さん（２３）、有原栞菜（２１）、梅田えりか（２４）も客席から見守った。ライブ前にはメンバーとも再会し、一夜限りの“再結成”のときを楽しんだ。