大山のぶ代 脳梗塞でも「諦めない」

 「ドラえもん」などの声優で知られる大山のぶ代(78)が認知症を患っていることを、夫の俳優・砂川啓介(78)が13日、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」の中で公表した。大山は08年に心筋梗塞で倒れ、脳梗塞を発症。1年後の09年4月にはテレビ朝日系「徹子の部屋」に砂川とともに出演。言葉が出ないなどの“後遺症”が残っていることを告白した上で、同じ病気で闘う人々に「あきらめないで」と訴えていた。

 【以下、09年4月40日付け本紙より】

 女優や声優として活躍し、音響芸術専門学校の校長を務める大山のぶ代(72)が、30日放送のテレビ朝日・ABC系「徹子の部屋」(月~金、後1・20)に夫で俳優の砂川啓介(72)とともに出演。昨年4月に心筋梗塞(こうそく)で倒れた際、脳梗塞も発症し、リハビリを続けていることを告白している。現在、運動機能に問題はないが言葉が出ない、足し算ができない、ボタンを掛け違えるなどの後遺症があるという。

 発症後、初めてのテレビ出演。大山は約9キロ減量し、かなりほっそりしていた。番組では、50年来の友人である黒柳徹子(75)が相手ということもあり「もう大丈夫です。入院中にお医者さんをけ飛ばしちゃったんだけど覚えてないの」と、病み上がりとは思えないほど明るく話した。

 しかし、今年3月まで約1年間仕事を休んで献身的に世話をした砂川は「入院当時はこんなに回復するとは思えなかった」と振り返った。

 大山自身の自覚以上に病状は深刻だった。所属事務所によると、大山は昨年4月24日朝に体調不良を訴え、都内の病院で検査を受けた。その結果は衝撃的なもの。最初に心筋梗塞を発症。さらにその原因の血栓が移動し、脳の毛細血管の梗塞も引き起こしていたことがわかった。即入院し症状を監視していたが、翌25日に左前頭葉に再び梗塞が起きた。手術はせず投薬治療などを受けながら、病魔と闘った。

 同年6月16日にリハビリ病院へ転院、8月17日に退院し、その後は通院しながらリハビリを続けている。現在は運動機能や感覚、記憶に障害はないものの、言葉が出ない、足し算ができない、ボタンを掛け違えるなどの後遺症はあるという。

 ただ、自宅療養中のダイエットなどの摂生で、日常生活には不安のない状態まで回復。今年4月からは校長を務める専門学校の授業も、コマ数をセーブして再開した。

 周囲も驚く奇跡的回復。大山は「同じ病気の方に“あきらめないで”と声をかけてあげたい」とコメント。今後は体調と相談しながら、女優、声優業に加え病気の経験をもとにした講演などもやっていきたいという。

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