押井守監督「友だち」について熱く語る
映画監督の押井守氏(63)が11日、東京・下北沢で著書「友だちはいらない。」(東京ニュース通信社)の発売イベントに登場し、ネット社会や「友だち」について熱く語った。
同作は、「友だち」の存在を今まで意識してこなかったという押井監督が初めて「友だち」について考え、まとめあげた。
ネットを使ってつながりを必要とする若者について押井監督は「根拠のないところで不安を持っているのだろうね」と分析。続けて、「60歳を過ぎるとそういう部分が消滅する。こうなっちゃえば楽」と長い人生経験から得た持論を展開した。
また、押井監督はこれまでの人生を振り返り、「親の世代から『友人』という言葉を聞いたことがない」と話した。「友だち」が戦前や戦中からあった概念ではないとの考えを示し、「最後に頼りになるのは血縁関係だったと思う」と血縁こそ大事にするものという姿勢を見せた。
