タレントのアグネス・チャンが１７日、フジテレビの報道番組「みんなのニュース」に出演し、肺がんで亡くなった愛川欽也さんの思い出を語った。

　８０年代から９０年代にかけて人気だったフジテレビ系列のクイズ番組「なるほど！ザ・ワールド」で愛川さんと共演していたが、自分が回答する時に、ヒントを多く出してもらったり、回答時間を多く用意してもらったりと、“ひいき”されていたのではと話題になった。

　「そういう風に言われました」と振り返ったアグネスは、当時はカナダでの留学を終えた後で芸能生活で行き詰まっていたことも明かした。そこで愛川さんから受けた助言が「思いついたこと何でも言えよ」だった。

　すると、アグネス独特の語り口調と、微妙に的を外した発言内容が視聴者に受けた。「（思いついたことを）言ったら笑われて。天然ボケのはしりと言われて。（そのおかげで）仕事も波にのって、仕事の幅も広がった」。愛川さんのアドバイスに背中を押してもらった。

　「なるほど！ザ・ワールド」を立ち上げたプロデューサーの王東順氏も「みんなのニュース」に出演した。「（回答する）時間をシビアに決めてない。適当なんですよ。アグネスのとこだけずーっと長いんですよ。編集を長くしていいか、短くしていいか、すごく悩みました」と昔を懐かしんだ。

　演出としてだけではなく、番組外でも自分を導いてくれた愛川さんに、アグネスは「結婚した時も、赤ちゃんを産んだ時も、独立した時も応援してくれた。最高の先輩です」と感謝していた。