テレビ東京系「出没！アド街ック天国」で２０年間に渡り、愛川欽也さんと共演していた峰竜太（６３）が１７日、ラジオ日本「峰竜太のミネスタ」（月～金、午前９時）で声を詰まらせながら、愛川さんをしのんだ。訃報を知ったのはこの日朝のテレビのワイドショー。２月４日に収録が行われ、愛川さんの最後の出演となった「アド街」（３月７日放送）千回記念特番が最後の対面となった。

　当日はスタッフが「番組ができないんじゃないか」と心配するほど愛川さんの体調が悪く、愛川さん本人も収録後、峰に向かって「オレ、今日できるか分からなかったんだよ」と漏らしたことを明かした。

　収録後に都内のホテルで行われた千回記念パーティーを愛川さんは欠席。番組の特別ゲストだった愛川さんの妻・うつみ宮土理（７１）は「大丈夫、大丈夫。ちょっと風邪が出ちゃったから、うちで寝てる」と説明していたという。

　重病だとは思いもしなかったという峰は「こんなことになるなんて誰も思っていなかった。うつみさんが最後までキンキン…愛川欽也…を守ろうとしたんだと思います」と涙を流し、言葉を続けた。

　「うつみさんがアッパレだと思います。最後に素晴らしい夫婦の見本を見させていただいたと思います」。愛川さんとは、妻の名前が同じ「みどり」ということもあり“日本みどり党”の仲間としても、かわいがってもらっていたという。

　ラジオ番組終了後には報道陣の取材に応じ「愛川さんの存在っていうのは、私たちの中に残ります。愛川イズムみたいなものを発揮できれば、恩返しできるんじゃないかな」と継承を誓った。

　最後に一言かけるとしたら？と聞かれ「『愛川さん、最期までかっこよかったね』。（愛川さんは）きっと『ありがとよ』って感じじゃないでしょうかね」と話していた。

　峰は愛川さんが体調不良を伏せて「アド街」千回記念を機に降板後、“宣伝本部長代理”として司会を代行した。