テレビ朝日の早河洋会長兼ＣＥＯが３１日、同局内での定例会見でコメンテーターを務めていた古賀茂明氏の「報道ステーション」からの降板が、官邸からの圧力を受けたものではないと説明した。

　また、古賀氏が“早河会長に降ろされた”と主張した点については、具体的に古賀氏の名前を挙げて降板を提案したことはないとした。

　早河会長は、自民党や官邸の意向・圧力があったのではないか？とする質問に、「そういう報道がありますが、私のところにも、吉田社長のところにも、報道局長のところにも圧力めいたところは一切ありません」と強い口調で答えた。

　昨年末に帯番組の制作体制を見直すよう、担当者に指示を出したことは認め、今回の降板は「その延長線上にあると思う」とした。

　この指示の中で、古賀氏の名前を挙げて降板を促したか？と質問されると、「名前というより、『本来のコメンテーターの役割を実現できる人』という観点が重要だなと思っていました」と“名指し降板”は間接的に否定した。

　また、昨年末の衆院選の際に自民党が各テレビ局に送った要望書についても「要望書は（報道に）正確性を求められるとすれば当然のことと思いますけどね」と問題視しなかった。

　古賀氏はコメンテーターとして最後の出演となった２７日の放送で「テレビ朝日の早河（洋）会長と（番組制作協力の）古舘プロジェクトの会長の意向で今日が最後ということになりました」と爆弾発言していた。