テレ朝会長 古賀氏の名指し降板を否定

 元経済産業省官僚の古賀茂明氏が27日に放送されたテレビ朝日「報道ステーション」で官邸を批判する発言をしたことについて、同局の早河洋会長が31日の定例会見で「あってはならない件。お詫びしたい」と謝罪。自身の降板を巡り“早河会長に降ろされた”と主張した点について、古賀氏の名前を挙げて降板を提案したことはないとの意見を示した。

 古賀氏はコメンテーターとして最後の出演となった27日の放送で「テレビ朝日の早河(洋)会長と(番組制作協力の)古舘プロジェクトの会長の意向で今日が最後ということになりました」と爆弾発言していた。

 この日の会見で記者から「古賀氏の名前を挙げて(降板させろと)言ったんですか?」と確認された早河会長は「名前というより、『本来のコメンテーターの役割を実現できる人という観点が重要』だと言いました」と説明。古賀氏の言い分を間接的に否定した。

 また「古賀さんとは会ったことはありません」とした。

 早河会長は会見の中で「報道ステーションはニュースの解説、伝達という役割を持った番組。意見や解説ではなく、出演を巡る私的なやり取りが番組内で行われたことはあってはならない件だったと思います。視聴者の皆さまから見たら理解できなかった部分があったと思います。予定にないハプニング的なことで遺憾に思っております」と遺憾の意を示した上で、「生放送でしたので、局としては精いっぱいの対応でしたが、進行上ああした事態にいたったことはおわびしたい」と謝罪した。

 また、古賀氏が言及した「官邸からのバッシング」については「バッシングの具体的な中身については、私は聞いていません。内容は承知しておりません」とした。

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