古賀氏系列局で「not ABE」貫く

 元経産省官僚の古賀茂明氏が30日、大阪・朝日放送の情報番組「キャスト」に生出演した。古賀氏は同局のキー局であるテレビ朝日の報道番組「報道ステーション」に27日に生出演した際、自身の降板を巡って古舘伊知郎キャスターと放送中に異例の議論をしたばかり。

 番組冒頭、同じ九州出身でメーンMCの浦川泰幸アナが「我々は(怒りの)導火線が短い傾向にあります」と意味深長に話を振ると、古賀氏は「僕は長いです」と苦笑いを浮かべた。

 古賀氏は27日に報ステに出演した際、報ステ降板の背景に自身が安倍政権に批判的な発言をしていたことがあった旨の主張をし、同日の番組で「I am not ABE」と書いた紙を掲げた。

 この日は、紙を掲げることはなかったが、安倍政権に関する報道の際には、原発輸出政策について「(首相が)海外に行ったら必ずセールスマンをやってる」と指摘。安倍首相が自衛隊を「我が軍」と発言したことについては「施政方針演説で『列強』という言葉を使ったことにも驚いたが、次の日の新聞で全然扱われなかった」と述べた。

 また古賀氏は「最近、気がつかないうちに官僚の復権っていうのが進んでいる」「かつて行革の柱として政府系銀行のトップを民間人にしたが、安倍さんの時代になったら、4つあるうち3つは財務省と経産省の次官級の天下りに変わってしまった」とも指摘。

 「大きく報じられず不思議でしょ?そもそも行革って言葉が聞かれない。官僚復権したいのではなく、そんなことよりこっち(原発輸出政策など)のほうが大事なんだろう」と政権の思惑を分析した。

 番組終了後は、集まった報道陣の取材要請に応じることなく、タクシーで立ち去った。

 古賀氏は「キャスト」に11年秋から出演している。系列キー局番組での騒動となったが、朝日放送は「ご出演に変更はない。当社独自の判断になります」と今後も継続起用するとの見解を示した。

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