玉三郎「人間国宝」としての給料は…

 歌舞伎俳優で人間国宝の五代目坂東玉三郎が7日、TBS系のトーク番組「サワコの朝」に出演。2012年に認定された重要無形文化財(人間国宝)としての役割について語った。

 「国宝っていうのは俗に言う言葉で、重要無形文化財っていって、今あることを後輩に伝えなさいという命令が下るだけです。使命が与えられるだけで、地位が上がるとかそういうことではないです」

 インタビュアーの阿川佐和子から「お給料が上がるとかは?」と問われると「それはないですね」と話した。

 女形の後輩としては中村七之助、尾上菊之助がいるが「2人とも両方(女形と立役)やりますからね。今ね、両方やり過ぎるのね」と話し、どちらかに専念したほうがいいという持論を明かした。

 「祖父(十三代守田勘弥)の教えは“兼ねる”っていうことは男がちゃんとできて女をやるということ。あるいは女がちゃんとできて男をやるということ。どっちもやるんだけどどっちも片っぽの味がしちゃう。それは“兼ねる”んじゃなくて“女男”だよって」

 七之助、菊之助の今後については「当人に任せます。舞台のこと、芸道のことは当人の志の問題ですから他人から言ってなるものではない」と、どちらかに専念するように強制することはないという。ただ「そっと何度かは言っております。風のように“片っぽのほうがいいんじゃないの?”って」とさりげなく助言。人間国宝としての責任感をにじませた。

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