妻夫木聡、主演映画舞台あいさつで感涙

 俳優の妻夫木聡が20日、都内で主演映画「バンクーバーの朝日」の初日舞台あいさつを行い、感極まって言葉を詰まらせた。

 第二次世界大戦前にカナダ・バンクーバーで差別に耐えながら、懸命に生きた実在の日系野球チームを描く同作。

 役作りのための野球合宿で、左手中指を骨折していたと明かした妻夫木は「当時のグラブを使っていたので、無理して(ボールを)捕りに行ったら先端に当たってしまって…」と体当たりで演じた勝負作に感涙。クランクアップ時にチーム全員で寄せ書きした思い出の硬球を片手に「この映画で希望を少しでも与えられたらと思っています。目の前のことに一生懸命になることから逃げないでほしい」と目に涙をため、震える声で訴えた。

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