世界的歌手の幻のデュエット曲がCD化
英国を代表する世界的なロックバンド「クイーン」のボーカル、故フレディ・マーキュリーさんと、米国の世界的な歌手、故マイケル・ジャクソンさんによる幻の未発表デュエット曲「生命の証」が初めて発表されることが19日、分かった。11月12日にCDとしてリリースされるクイーン初のラブソング集「クイーン・フォーエヴァー」に収録される。
「生命の証」は殺し合いがなくならない世界を嘆き、愛と平和を訴えるパワフルなバラード。1981年、クイーンのアルバム「ホット・スペース」用にマーキュリーさんが書いたが完成せず。マーキュリーさんは当時、親交があったジャクソンさんを米ロサンゼルスに訪ね、ジャクソンさんのホーム・スタジオでレコーディングしたが、やはり完成には至らなかった。85年、マーキュリーさんのバージョンがマーキュリーさんのソロアルバム「Mr.バッド・ガイ」に収録されている。
今回の「生命の証」は、クイーンによるオリジナルのバッキング・トラックに、マーキュリーさんとジャクソンさんのボーカルを融合させて、新たに製作された。
マドンナやロビー・ウィリアムズのプロデューサーとして知られ、今回プロデュースとリミックスを手がけたウィリアム・オービットは「初めて聴いた時は、最高のミュージシャンたちが残してくれた宝箱を開けたような気分だった。特にマイケル・ジャクソンのボーカルはとても鮮明で、とてもクールで、心に迫ってきた。まるでたった今、スタジオで歌っているような感じがしたんだ。フレディのソロ・ボーカルを聴いた時は、彼の才能に対する畏敬の念がますます高まったよ」とコメントしている。
「クイーン・フォーエヴァー」には他にも「レット・ミー・イン・ユア・ハート・アゲイン」「ラヴ・キルズ」という、2曲の未発表曲が収録される。
前者は1984年のアルバム「ザ・ワークス」のためギターのブライアン・メイが書いた曲。後者は同年、映画「メトロポリス」のためにジョルジオ・モロダーと共作した曲で、当時はマーキュリーさんのソロ曲として発表されたが、オリジナルのトラックにはクイーンのメンバー4人全員が参加していた。